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症例紹介

このページでは、整形外科医の前川 勝彦医師がよくある症例についてわかりやすく解説いたします。



前川 勝彦(整形外科部長)

【専門分野】 
一般整形外科、膝関節外科
【資格】
日本整形外科学会専門医
日整会認定運動器リハビリテーション医
スポーツ医
身体障害者福祉法認定




『変形性膝関節症』とは?


中高年の膝関節痛の原因で最も頻度の高いのが変形性膝関節症です。主たる原因としては、関節表面の軟骨がすり減り徐々に不安定が生じ、痛みや水が溜まるなど症状をきたします。中には、痛みが強く立って歩けないなど、日常生活動作に支障がでてしまう方もいらっしゃいます。

『健康寿命』って聞いたことありますか?


いまや、日本の平均寿命は男性が80.21歳、女性が86.61歳(2015年版世界保健統計)で男女ともに80歳を超えていますが、
健康寿命(日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間)は平均寿命より男性で約9年、女性で約13年も短いです。
自立度の低下や寝たきり、つまり要支援・要介護状態は健康寿命を低下させます。そして要支援・要介護になる原因の第1位は「運動器の障害」です。
筋肉、骨、関節、軟骨といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こると、「立つ」「歩く」といった機能が低下していきます。
いつまでも自分の足で歩き続け健康でいきいきとした生活を送るために、運動器の障害をなくし健康寿命を延ばしていくことが必要です。

『人工膝関節置換術』とは?


運動器の障害で多い変形性膝関節症も関節内注射や内服などの保存的加療で効果がないままでいると、
痛みによる活動性低下により筋力が落ちたり、関節拘縮(関節が硬くなり動かなくなる)をきたしやすく、
要支援・要介護状態になりやすくなります。保存的加療に効果がない場合は一般的に手術を考えますが、
年齢、症状などを考慮し膝関節の変形が強い場合、人工膝関節置換術は良い方法の一つです。

すり減った関節軟骨面を人工物に入れ替え、関節面の痛みを取り除き、早期にリハビリテーションを開始することで、膝周囲の筋力強化や動きを改善させることが可能です。
手術後の積極的なリハビリテーションは筋力回復や可動域拡大には不可欠であり、 当院では術後の入院リハビリテーションにも力を入れております。
入院期間は術後約1.5ヶ月ほど(平均入院期間 平成26年度:52日 平成27年度:49日)で歩行安定し、可動域や筋力は日常生活上問題ないレベルになり退院されております。

さらに、術後のスポーツ活動については、低衝撃スポーツであるウォーキング、ゲートボール、ダンス、水泳、ゴルフなどを 楽しんでいらっしゃる方もおられます。関節内注射や内服などの保存的加療で効果がない状態でお困りでしたら一度受診、相談してみてください。

『末期変形性膝関節症』