頭痛外来について
頭痛には大きく分けて急性頭痛と慢性頭痛があります。急性頭痛はクモ膜下出血や髄膜炎など急を要する疾患の可能性があり十分注意が必要な重篤な病態と言えます。それに対して慢性頭痛は、命に関わることがなく、また特に片頭痛や群発頭痛では繰り返す痛みが日常生活を脅かしているにも関わらず痛みは外からは見えにくいという理由から軽視される傾向にあります。頭痛外来の使命は、慢性頭痛に悩んでいる方に対して、まずは系統的な問診と脳 MRI などの画像診断を組み合わせて、可能な限り正確な診断をくだすことです。思わぬ合併症によって元々の片頭痛が悪化して見えたり、環境の変化など原因で元からの片頭痛に緊張型頭痛を合併させたりすることがあります。そのような複雑な病態をもつれた糸をほぐすようにして診断に迫って行くわけです。そして二つ目の使命ですが、その診断に基づき患者さんのライフスタイルやニーズに合わせたオーダーメイドの治療計画を立てることです。慢性頭痛の治療には頭痛発作時に行う頓挫療法と発作頻度を減らす予防療法があります。これらを組み合わせて最適な治療法を患者さんとともに創造していきます。 最近は痛みをもたらす物質(CGRP)を取り除く皮下注射を月に一回程度行う抗体療法が開発され、頭痛発作の頻度を劇的に少なく(6 割の人が半分以下に)することができるようになりました。
受診について
外来日:金曜日 14:00~15:30
本外来は完全予約制です。電話で予約をお取りください。
※紹介状がなくてもご受診いただけます。
医師紹介
髙橋 竜哉(院長)
専門分野 | 脳卒中、パーキンソン病、頭痛、認知症、総合内科 |
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経歴 | 昭和63年 弘前大学医学部 卒業 平成2年 横浜市立大学医学部 平成5年 神奈川リハビリテーション病院 平成8年 横浜市立大学附属病院 助手 平成12年 横浜市立港湾病院(現在みなと赤十字病院) 科長 平成17年 横浜市立大学附属市民総合医療センター 准教授 平成21年 国立病院機構横浜医療センター 部長 令和4年 戸塚共立いずみ野病院 院長 |
資格等 | 日本神経学会 専門医 日本頭痛学会 専門医 日本脳卒中学会 専門医 日本認知症学会 専門医 日本内科学会 総合内科専門医 横浜市立大学 客員教授 身体障碍者福祉法 認定医 難病指定医 日本医師会認定 産業医 |