リハビリテーション科
当院のリハビリテーション室は、東側が1面ガラス張りの約300㎡のゆとりある訓練室です。
朝の9:00から夕方17:00まで、入院患者様のリハビリを中心とした下記訓練を実施しています。
皆さんの身体機能に合わせ様々な訓練を実施することにより、退院後、在宅での生活がより良いものになるよう、リハビリ職員一同丁寧な訓練を心掛けています。
リハビリ室
ST室
リハビリテーション風景
理学療法
主に体幹や下肢の機能障害に対して高次脳機能障害を考慮しながらアプローチします。
安定した寝返り、起き上がり、座位、立位、歩行などの基本的な動作を獲得し、より複雑な日常生活動作に繋がるように基盤を作ります。
作業療法
作業療法は一般に、「人は作業(※)を通して健康や幸福になる」という考えのもと行われます。当院の作業療法士はあらゆる疾病により日常生活に困難が生じている方々とリハビリテーションを行います。リハビリテーションは、患者さん自身の積極的な参加が心身の回復や自立した生活の獲得には重要であると言われています。患者さんが積極的にリハビリテーションに取り組めるよう、それぞれの重要な作業に関して話し合いを行い、目標として共有しています。 話し合った目標に基づき、心身機能の回復や代償手段の提案、自助具の選定や環境調整などを通して自宅退院や家庭復帰を目指し、患者さんそれぞれの価値のある作業の再獲得をはかります。(※日本作業療法士協会 作業療法の定義より、作業には、日常生活活動、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流、休養など、人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動が含まれる、と言われています。)
言語療法
言語聴覚療法とは、主に頭頚部、顔面、口腔、喉の飲み込み機能、高次脳機能障害、特に失語症(言葉を話す、文字を読む、書いたり理解したりする能力の障害)や構音障害(顔面、舌などが麻痺してしまい呂律が回りにくくなる状態)に対してアプローチします。日常生活動作の中で重要なコミュニケーション能力や安全で美味しく楽しい食事の獲得のための治療を行っています。
在宅に向けての家屋調査
当病院でのリハビリテーションを退院後の在宅生活や社会復帰に効果的に繋げるために、必要性に応じて、患者様の状態に合わせて住宅改修や福祉用具の選定など環境調整の指導・援助を行っています。これは入院中に、リハビリスタッフ、看護師、ソーシャルワーカー、ケアマネジャー等が連携して実際に患者様の自宅を訪問して行います。
足底板療法について
当院では週1回、足底板診療を通して、足専門の医師が足のトラブルのカウンセリンを丁寧に行います。「土踏まずを支える」ことや「圧を分散させる」などの目的に行われる足底板療法にて靴の中敷を調整したり、より良いフィットした靴を使用することで足もとから、筋肉のバランスを整え、正しく歩けるようにしていきます。そうすることで、全面的なバランス改善、さらに症状の改善へと繋げていきます。